みなさんは、お父さんお母さんのお手伝いをしていますか? 「毎日やってるよ!」という人もいれば、「全然やったことなーい!」という人もいるかもしれません。
やってないという人の気持ちも分かります。だって面倒くさいですし、お父さんお母さんに任せた方が楽ですもんね。
しかし、今のうちにお手伝いをすることはとても大事なのです。
今回はお手伝いを少しでもやってみたいと思えるお話をしていきます。
なぜお手伝いをするの?
お手伝いをした方がいい理由は二つあります。
一つ目は、将来いろいろなことに役立つからです。
今はお父さんお母さんがやってくれているたくさんの家事ですが、ずっとやってくれるわけではありません。みなさんが大人になって一人で生活するようになると、今までやってくれていたことも全て一人でしなければなりません。
もし家事をした経験がなかったら、どうすればいいか分からなくなってしまいます。また、お手伝いをすることでおこづかいをもらっている人もいますよね。
その経験は将来「お金を稼ぐために働く」という経験につながります。お手伝いをして少しでも家事を経験しておくことは大切なのです。
もう一つは、毎日頑張っているお父さんお母さんを助けてあげられるからです。
みなさんのお父さんお母さんは働いていますよね。お仕事の内容にもよりますが、体をたくさん動かしたり、たくさんの人と大事な話をしたり、何時間も集中したり。働くということは、学校で勉強するよりもずっと大変です。
お父さんお母さんはそんな大変なお仕事に加えて、みなさんのために家事をしてくれています。掃除、洗濯、ご飯の用意にそのお片付けなど、それらも楽ではありません。
少しでもそのお手伝いができれば、お父さんお母さんはとても嬉しいと思います。
オススメのお手伝い
お手伝いをあまりしたことがない人は、やり方が分からなかったりむずかしそうだったりで不安ですよね。そんな人のために、簡単なお手伝いや大変だけど将来役に立つお手伝いをいくつか紹介します。
まず簡単なお手伝いの例は、ご飯の前や後に机を拭いたり、乾いた洗濯物、特にタオルをたたむことなどです。
学校の給食や掃除の時間にやったことのある人も多いのではないでしょうか。洗濯物をたたむのは服やズボンだと少しむずかしいですが、タオル類であれば複雑な手順がなく、比較的簡単できれいにたたむことができます。
他にも荷物を持ったり、お風呂を沸かしたり、まずはやったことのある仕事ややったことのあるお手伝いを積極的にやってみましょう。
次に、少しむずかしくはなりますが、将来必ず役に立つお手伝いを紹介します。
例えば、洗濯物を回したり、溜まったゴミを出したりすることです。
「意外と簡単そう」と思う人もいるでしょう。ですが、みなさんは洗濯機を使う正しい手順や、燃えるゴミや燃えないゴミをそれぞれ出す日を知っていますか? これはやったことがないと分からないはずです。
洗濯やゴミ出しなどは、いつか一人で生きていくときに必ず必要なことです。むずかしくて大変かもしれませんが、今のうちに慣れておいて損はありません。
お手伝いは小さなお仕事
そうして慣れてきたら、最後はいろいろなお手伝いに挑戦してみましょう。
お手伝いは小さなお仕事です。
お料理のお手伝いは飲食店、弟や妹の面倒を見るお手伝いは保育園や小学校の先生、お片付けのお手伝いは用務員さんやハウスクリーニング。お仕事として置き換えると、お手伝いもなんだかかっこよく見えますね。
おこづかいとお手伝いを結び付けてみるのもよいでしょう。
お手伝いをする度にもらうのもいいですし、毎月決まった金額をもらう人でも「お手伝いをした頻度によっておこづかいが増えたり減ったりする」みたいな決まりを作っても面白いかもしれません。
いずれにせよ「働いた分だけ何かをもらう」という仕組みがあれば、大人のお仕事により近づきます。まずはお父さんとお母さんに相談してみましょう。
最後に
正直なところ、お手伝いをする理由はなんでも構いません。
お父さんお母さんを助けたいから、おこづかいが欲しいから、やってみたいから、面倒くさいけどお手伝いをしろと言われるから、他にもいろいろな考え方があるでしょう。
しかしどんな形であっても、お手伝いをしたという経験は将来一人暮らしをする時や働いてお金を稼ぐ時に必ず役立ちます。
まずは簡単なことからやってみませんか?