事業活動も、フェアプレーの精神で

アンドシングスクール

国際的なスポーツの大会が行われると、「にわか」でも気になっちゃいますよね。
詳しくない競技だと、何がフェアで何が不正か、どんなルールが適用されるのかも分からないのに、今回のサッカーワールド杯では、「VAR」(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も注目を浴びて、ますますややこしい……。

さて、審判やルール、判定が問題になるのは、スポーツの中だけでしょうか?
事業活動や市場にも、秩序を司る審判のような存在があるとしたら、どんなモノでしょう?

「なぜルールが必要なのか」を取り上げながら、事業活動における審判について、ザックリ解説します。

文化は遊び。遊びに不正はタブー

いきなり話題が飛びますが、「なぜルールが必要なのか」を把握する補助線として、ヨハン・ホイジンガの著書、 『ホモ・ルーデンス』を添えてみます。ポイントを圧縮すると「人の文化は遊びの延長」、「遊びは仮構の世界」。文化とは仮構、人々の想像力の産物である、と。

また、遊びを成立させる重要なポイントとして、「秩序」を取り上げています。遊びに参加する人は、全員が同じルール、秩序を守らないと遊びが成立しないよ、と。秩序を破壊する掟破り、スポイルスポートと呼ばれる人も存在するから、秩序の維持に気をつけなさいと述べているようにも思えます。

つまり、サッカーであれば参加する全員が同じルールに基づかないと、試合も大会も成り立たない、と。不正があれば相応の罰則を受け、プレイヤーの他に、客観的に公平、公正を保つ機能を組み込んでいます。他の競技でも、ルールやレギュレーション違反があれば、相応のペナルティを課されたり、失格となることもあります。

社会生活も市場経済も、多数の参加者が存在し、ルールを守って秩序を保たなければ崩壊してしまう恐れがあるという点では、サッカーなどのスポーツや、おままごとのような遊びと共通項があります。一種の仮構とは言え、消えてしまうと困る、「遊び」。やはり、過剰な不正や掟破りをチェックする機能、審判が欠かせません。

公平な審判がいないと、遊びが成り立たない?

サッカーのようなスポーツでも、生活に直結する社会生活や市場経済でも、ルールや法律といった決まり事と、違反した場合の罰則が存在します。真面目にルールを守るより、不正を選んだ方が有利になる場合が多いため、不正には「やらない方が良かった」と思わせるだけの厳しい罰則、重たいペナルティが課されるようになっています。

裏を返せば、不正が発覚しない、あるいは不正と判定されなければ、不正やインチキに手を染めた方が優位と言えます。細かく不正をチェックして、適切なペナルティを課す審判が不在なら、不正が多数を占めて、遊び、競技が不成立になる恐れがあります。

また、審判も公平中立、客観的な判定を下す人物でなければ、特定のチームや関係者に優位に働いてしまい、審判不在と変わらない状況になり得ます。公平な審判がルールに基づいて客観的な判定を下すから、遊びが成り立つ。同じことが、社会生活、市場経済にも言えるでしょう。

公認会計士は、資本市場の番人

公認会計士の独占業務である監査は、資本市場を健全に保つ業務です。特に、会社法監査、金融商品取引法監査などの総称である「法定監査」の場合、上場企業や非上場でも資本金5億円以上もしくは負債総額200億円以上の企業などを対象に、公正中立の立場で、依頼主である企業の財務状況をチェックし、財務諸表に誤りや不正がないことを証明します。

法定監査の対象となる企業の不正を見過ごす、あるいは公認会計士も関与して隠蔽したとなれば、市場の信頼や健全さを毀損する恐れがあり、不正が多数派を占めてしまうと、市場経済の成立も危うくなります。

株主や出資者、債権者の健全な経済活動を保護することで、資本市場を健全に保ち、その背後にある事業活動も信用がおけるもの、公平なものであると担保するのが、公認会計士の一つの役割です。

お金の使われ方や、財務諸表の細部も客観的にチェックして、公正、公平を保つようにする。スポーツにおける審判と似ているかも知れませんね。

事業活動も、不正なしで

監査を引き合いに出すまでもなく、不正競争防止法や独占禁止法、不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)など、他者を巻き込んでまでズルをしたくなる気持ちにノーを突きつけるような法律、ルールが沢山あります。

それでも、カルテルに関するニュースや、巨大なスポーツイベントに関する不正、汚職なども後を絶ちません。不正が発覚すれば、刑事罰や罰金等はもちろん、社会的な信用低下や業務停止などの命令が降ることもあります。情報が拡散しやすいこのご時世、一度の不正が延々と尾を引く可能性もあります。

誠実に長く続けたいなら、不正行為は一切なし、フェアプレーの精神で行きましょう。自分達はフェアである、不正をしていないと信認を得たいなら、お近くの公認会計士に監査の相談をしてみては?

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